皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、私は学生時代合唱団に所属しておりました。
合唱団では、色々な作曲家の作品を演奏いたしました。
その中でも印象に残っているのがトマス・タリス作曲の「40声のモテット『我、汝の他に望みなし』」です。
これは、5人1組(ソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バス)になって、8組で演奏します。
しかも、40人がそれぞれ別のメロディーを演奏するので、決して間違えてはいけません。
それほど、緊張感のある演奏会でした。
私は、初め1組のバリトンを担当しましたが、その後、メンバーの調整があって、5組のテノールを担当しました。
演奏している方は、何が何やらわかりませんでしたが、後ほど録音を聞いてみるともっとよくわかりませんでした。
しかし、何度も聞いているとじんわり味が出てきます。
何となく、輪唱している感じです。
ステージに向かって左側の1組から歌い始めて、徐々に右へと移っていきます。
ですから、1組目が歌い始めてから、8組目が歌い始めるまで1分以上かかります。
タリスはイギリス人ですのでルネサンスの影響を受けつつもイギリス独自の音楽も織り交ぜた独特の音楽を創作しております。
さらに、元々パイプオルガンの名手で上の写真のカンタベリー大聖堂でもオルガン奏者として演奏していたので、色々な音の特性を生かしつつも一つの音楽に仕上げております。
そして、この試みがオーケストラへと発展していきます。
次の時代が目の前です。