皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、今回ご紹介するのはジュリオ・カッチーニです。
前回、ご紹介したヤコポ・ペーリのライバルです。
と言いますか、人の作品をパクってちょっと変えて自分の作品として発表していたようです。
それでも、カッチーニが作曲した「アベ・マリア」は本当に美しい曲で、私も何度も聞いては涙しました。
おそらく、フィレンツェ近郊の貴族たちも私同様に涙したのだと思います。
ただし、このアベ・マリアは相当の歌唱力が必要です。
下手が歌うと聞いてられません。
上手が歌うと一気に全てが洗浄されていくような感じがします。
私の汚い胃も脳も心臓もとりわけ肺。
それだけでなく、空気も水も貧しい食事も全てが洗われて行きます。
尊敬すべき作曲家です。
でした。
なんと不覚な事にアベ・マリアは彼の作曲ではなかったのです。
ヴラディーミル・フョードロヴィチ・ヴァヴィロフという舌を噛みそうなロシアの作曲家が作曲していたのです。
しかもこの人1925年生まれです。
戦後の人です。
フィレンツェでもありません。
少し弁護をすると
1970年代に彼はアベ・マリアをD・カッチーニとして発表しました。
これが良くなかった。
世間はカッチーニの新譜が発見されたと誤認してしまいました。
しかし、名曲は名曲です。
ぜひ、カッチーニ=ヴラディーミル・フョードロヴィチ・ヴァヴィロフのアベ・マリアを聞いてみてください。