皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ルネッサンスとバロックの架け橋となった天才作曲家、
クラウディオ・モンテヴェルディの作品をもう一つ。
「ポッペアの戴冠」です。
「ポッペアの戴冠」も「オルフェ」同様、21世紀の今日でもよく演奏されます。
やはり、名作は生き続けるんですね。
また、この2曲は共に名作なのですが、
ストーリー的には正反対です。
「オルフェ」がギリシア神話をもとにしたストーリーに対し、
「ポッペアの戴冠」は史実に基づいております。
「オルフェ」が純粋で一途な愛のストーリーに対し、
「ポッペアの戴冠」はW不倫物語です。
「オルフェ」が死をできるだけ表現しないように工夫したのに対し、
「ポッペアの戴冠」では、死は直接的に表現されております。
初演は「オルフェ」が1607年に対し、
「ポッペアの戴冠」は1642年と言われております。
つまり、35年の差があるのですが、
このたった35年でモンテヴェルディの作曲の腕は飛躍的に上がりました。
と言いますか、
楽器の個性を発揮させるのが上手くなった。
と言ったところでしょうか。
オーケストラの規模も演奏家に対する指示も歌手に対する表現力も
ふたつを連続して聞くとルネサンスからバロックに変わったと実感できます。
それでは、次回からもっと詳しく「ポッペアの戴冠」をご紹介いたします。