甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その6 受難曲は作曲家の技量が試されるかもしれません。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、ドイツの作曲家であるシュッツは80歳を超えて

3曲の受難曲を書いています。

それらはイエス・キリスト様が無実の罪で逮捕される前夜から十字架にかけられるまでの聖書の記述にメロディーをつけたものです。

キリスト教のお祭りで復活祭と言うのが4月に行われます。

お祭りと書きましたが、日本風のワッショイワッショイはありません。

いわゆるミサです。

この日になると皇帝陛下から庶民に至るまで皆さん、教会に集まって

牧師様の特別なありがたいお話を拝聴することになります。

その時に演奏されるのが受難曲です。

ですから、芸術的じゃなくてもいいです。

もちろん、オリコンに入ることも意図されておりません。

ただ、キリスト様が十字架で苦しまれたと言うことが思い起こすことができればいいのです。

逆に言いますと、作曲家からしますと本当に気合を入れて作曲しないとせっかくのミサが台無しになってしまいます。

老境に入ったシュッツはこの重要な曲を作曲するにあたって

楽器を一切入れずに、

ただ、歌だけのアカペラの曲を提供しました。

一聴すると、つまらない平坦な曲調ではありますが、

シュッツが辛いことも苦しいことも乗り越え、

ただただ、イエスキリスト様にすがり頼っていたいと願う祈りにも似た気持ちで作曲したのが

ヒシヒシ伝わってきます。

続きます。


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