甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その18 「マタイ受難曲」 3、最後の晩餐 たった一言。重い。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、最後の晩餐で3年以上共に生活をしてきた弟子に裏切られることをカミングアウトしたイエス・キリスト様

手洗い用の鉢にイエス・キリスト様とイスカリオテのユダが同時に手を入れます。

ここからは私の想像ですが、

イスカリオテはこの時点で自分が裏切ることは気づかれていないと思い込んでいます。

だから、ちょっとにやけた感じで「先生、まさかわたしのことでは」と言いました。

しかし、イエス・キリスト様からするとそんなことはすっかりお見通しです。

そして、こう返事します。

「それはあなたの言ったことだ。」

どうです。

「そうだ。」とは言わないんです。

こんなやりとり一度はあります。

親「あんた、宿題終わったの?」

子「終わったよ?」

次に親はなんと言いますか。

「本当か?」

「嘘つけ?」

ってところでしょうか。

イエス・キリスト様は違います。

「お前が言ったからな。」

怖いですね。

この場面はイエス・キリスト様の歌詞としてはドイツ語で「Du sagest es.」と短いのですが、

ここをシュッツは渾身のメロディーをつけます。

憐れみを最大限に出していると言った感じです。

親も憐れみ深く「お前がいったからな。」と言えば、

どんな子も宿題をやるんじゃないでしょうか。

そんな甘いもんじゃないですか。

 


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