甘霧庵

我が故郷 五条市 その53 マシンガンが火を吹いていると安全です。途切れると。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、付き合った初日です。

今考えると大したことはありません。

しかし、中学2年生のオタク少年にとっては一大事です。

放課後の下駄箱で待ち合わせをして一緒に帰ります。

ここで小さな問題です。

学校の校門を出ますと、

私の家は左に

彼女の家は右に行かなければなりません。

どっちに行くのでしょう。

希望としては、まだ左の方がマシです。

右に曲がると不良少年たちの巣窟のようなところに行ってしまうからです。

左に行くと静かな住宅街です。

さぁ、どっちに行くのでしょうか?

彼女のマシンガントークが始まります。

そして、運命の校門が近づいてきました。

なんとか左に行くようにオーラを出してみますが、

そんなものは通じません。

彼女は、それが当たり前のように左に折れました。

一応、私も「僕の家は・・・。」と行ってみましたが、

彼氏が彼女を送るのが当然でしょ。

と顔色ひとつ変えずに言ってのけました。

さぁ、そこから彼女の本領発揮です。

もう、いつ息を吸っているのかわからなくなるくらいマシンガントークの連発です。

ただ、所々マシンガンが途切れます。

この途切れた時が恐怖なのです。

つまり、彼女の友達に出会った時に途切れるのです。

恐怖はまだまだ続きます。

 


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