皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、夕焼けだんだんを降りて谷中銀座を突き抜けるとそこは文京区です。
「よみせ通り」という通りです。
その奥が「不忍通り」です。
そこから「大給坂(おぎゅうざか)」という坂を登ります。
とそこに「千駄木三丁目第二児童遊園」があります。
こじんまりしたなんの変哲もない公園ですが、この公園あたりがあたりが第68・69代総理大臣大平正芳さんがお住まいになっていたところだそうです。
ところが、実際行ってみますと看板も何もありません。
本当にここが「旧大平正芳邸跡」なのでしょうか。
そこで少し調べてみますと、
元々ここには「大給坂」の由来にもなった大給伯爵の邸宅がありました。
戦後、大給邸は三木証券の創始者である鈴木三樹之助(すずき みきのすけ)さんに譲られます。
そして、この鈴木三樹之助の二女がその後の大平正芳夫人となる大平(旧姓鈴木)志げ子さんです。
大平元首相が大蔵省にいらっしゃったときにお見合いでご結婚されたそうです。
となると、特に看板とかなくても信頼できそうです。
しかも、大平元首相は東京商科大学(現一橋大学)に在学中は千駄木に下宿していた様です。
解せないのは、
大平元首相が東京商科大学に通い始めたのが1933年、
東京商科大学が国立に移転したのが1927年です。
彼は結構貧しくて奨学金をもらって大学に通ったにもかかわらず、
なぜ家賃の安い学校近くの国立に下宿しなかったのでしょう?
千駄木から国立は結構時間がかかると思うんですけど。
画像引用
大平元首相の後ろにいらっしゃるのが志げ子夫人です。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Masayoshi_Ohira_at_Andrews_AFB_1_Jan_1980.jpg#/media/ファイル:Masayoshi_Ohira_at_Andrews_AFB_1_Jan_1980.jpg