皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、逮捕されたイエス・キリスト様はその時の大祭司であるカヤパのところに連れていかれました。
実は、その前に前大祭司であるアンナスのところに予備審問のために連れて行かれたのですが、
マタイによる福音書にはカットされております。
で、一応裁判ですので、刑に処するためには証拠なり証言が必要になってきます。
しかし、証拠は全くありません。
証言もあやふやな証言しか得られませんでした。
このイエス・キリスト様のお話においてこの部分は結構地味な部分です。
しかし、シュッツの音楽においては非常に重要であります。
まず、福音史家によってちょっと長めのト書が歌われます。
ストーリーとしては重要なのですが音楽的には特筆するようなことはありません。
歌い手はできるだけ感情を表に出さずに、
ただ淡々とストーリーを話していくだけです。
そして、偽証する人物が現れました。
2人です。
この2人のメロディーが素晴らしいです。
それまでの一本調子な音楽から一気に色彩色豊かな音楽に変わります。
形式としては輪唱です。
とても美しい輪唱で、力強く証言をしようとしております。
しかしながら輪唱という形式を使うことで証言が一致しないことも表しております。
そして、いよいよ裁判が始まります。
画像
天使に慰められるイエス(カール・ハインリッヒ・ブロッホ作)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gethsemane_Carl_Bloch.jpg#/media/ファイル:Gethsemane_Carl_Bloch.jpg