甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その28 「マタイ受難曲」6曲目「大祭司とピラトの審問」その1

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、無実の罪で捕まったイエス・キリスト様は、あれほど慕ってくれていた弟子たちにも見捨てられ、

一人で大祭司カヤパのところで審問を受けることになりました。

シュッツの解釈では、

初め大祭司カヤパは冷静に審問をします。

しかし、これと言って証拠も出てこず、

証言もあやふやで一致しません。

ですから次第にヒートアップしていくと考えたようです。

そして、表情をできる限り出さないト書を歌う福音史家を挟むことで、

ヒートアップをより一層強く表現しております。

そして、イエス・キリスト様の告白で頂点に達します。

「あなたの言うとおりである。

しかし、わたしは言っておく。

あなたがたは、間もなく、

人の子が力ある者の右に座し、

天の雲に乗って来るのを見るであろう。」

これで、大祭司はブチギレます。

まず、前提として大祭司は救い主が来ることを信じております。

しかし、イエス・キリスト様が救い主であるとは思っておりません。

イエス・キリスト様は悪魔の大ボスだと思っております。

ですから、何とか処刑したいわけです。

しかも、この大ボスは大祭司の既得権益をも脅かしております。

となると是が非でも処刑したいのです。

そして、イエス・キリスト様のあの発言です。

これは大祭司にとっては渡りに船でした。

続く。

画像

カヤパの審問を受けるイエス様(Matthias Stom)

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mattias_Stom,_Christ_before_Caiaphas.jpg


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