甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その29 「マタイ受難曲」6曲目「大祭司とピラトの審問」その4

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、イエス・キリスト様が大祭司カヤパに審問を受け、最後に周りのガードマン的な人に唾をかけられボコられます。

この行為はイエス・キリスト様の権威を落とすためにやった事と言われております。

こうしてイエス・キリスト様の有罪が確定してしまいます。

一方その頃、

大祭司カヤパの中庭で一悶着があります。

起こしたのはイエス・キリスト様の高弟子であるペテロさんです。

シュッツの音楽は次回に譲るとして、

今回はペテロについてちょっと詳しくご紹介いたします。

ペテロさんの本名は「シモン」です。

シモンの意味は「聞く、耳を傾ける」という意味だそうです。

日本風に言いますと耳塚さんと言ったところでしょうか。

シモンさんはある日、ガリラヤ湖で漁を終え片付けをしておりました。

そこにイエス・キリスト様が通りかかり声をかけられ弟子になりました。

シモンさんはかなり直情径行型の人らしく

何も疑う事なく道具をほっぽらかしてついていきました。

イエス・キリスト様はシモンさんの直情型の性格が大好きだったらしく

「私はこの岩の上に私の教会を建てる」とおっしゃいました。

そして、「岩」という意味の「ペテロ」という名前をあたえます。

「ペテロ」はギリシア読みで、当時のイスラエルの公用語のアラム語では「ケファ」と言います。

この人の性格が災いします。

続く。

画像

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St._Peter_(portrayed_as_a_Roman_consul).jpg#/media/ファイル:St._Peter_(portrayed_as_a_Roman_consul).jpg


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