甘霧庵

東京探訪 旧〇〇シリーズ 第14弾 「旧蓋平館(がいへいかん)別荘跡」その2

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、「旧蓋平館」に移り住んだ石川啄木は、友人の伝で定職を得ます。

朝日新聞の校正係です。

これで安定した収入も手に入れたので、離れ離れになっていた家族を呼び寄せます。

と言いますか、

啄木が定職についたことを知った家族から東京で一緒に暮らそうとの手紙を受け取りました。

啄木の家族は函館に住んでいましたが、啄木自身はかれこれ1年半ほど一人暮らしをしておりました。

確かに家族(母親と妻)と一緒に暮らした方がいい。

新婚の妻と身寄りのない母親なので特に一緒に暮らすべきです。

しかも、ちゃんとした大手の新聞社(朝日新聞)ですからお給金も悪くはないはず。

啄木は断る理由が見つかりません。

しかし、できれば気楽な一人暮らしを続けたい。

気ままに小説を書き、歌を詠み、友人と同人誌を出したい。

友人に借金をしていることを家族にバレたくない。

このストレスを風俗で憂さ晴らしをします。

つまり、もらったお金を借金の返済に当てずに風俗に注ぎ込んでしまったわけです。

ダメなやつです。

そして、家族が上京してきました。

そうなるとこの下宿では手狭になってしまうので、

これまた引っ越しをします。

ごく近所の床屋「喜之床」の二階に移ることになります。

この辺りで、石川啄木のお話は一旦終了です。

では、「旧赤心館」の地図です。

 

こちらは「旧蓋平館」の地図です。

近所ですね。

 


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