甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その29 「マタイ受難曲」6曲目「大祭司とピラトの審問」その5

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、猪突猛進型のペテロさんは、ゲツセマネの果樹園でイエス・キリスト様が逮捕されたとき、

持っていた剣でガードマンの耳を切り落としてしまいます。

しかし、波風を立てたくないイエス・キリスト様はその耳を一瞬で治してしまいました。

その後、多勢に無勢と悟った弟子たちは一目散に逃げてしまいました。

しかし、自分こそが一番弟子と自負しているペテロさんはこっそり逮捕されたイエス・キリスト様の後をついてきてしまいました。

ここで、一旦最後の晩餐に時間を戻します。

この時、イエス・キリスト様はペテロさんに対してある予言をしておりました。

原文を引用します。

マタイによる福音書26章33節から35節です。

26:33

するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。

26:34

イエスは言われた、「よくあなたに言っておく。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」。

26:35

ペテロは言った、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」。弟子たちもみな同じように言った。

この予言が実現するのでしょうか?

続く。

画像

「ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ作 1308-11年」

http://mementmori-art.com/archives/35947065.html


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