甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その30 「マタイ受難曲」6曲目「大祭司とピラトの審問」その6

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、猪突猛進型のペテロさんは逮捕されたイエス・キリスト様の後をこっそりついてきました。

そして、大祭司カヤパの宮殿の中庭で火にあたっておりました。

時間的にはちょうど真夜中です。

では、聖書をそのまま引用します。

『ペテロは外で中庭にすわっていた。

するとひとりの女中が彼のところにきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一緒だった」と言った。

するとペテロは、みんなの前でそれを打ち消して言った、「あなたが何を言っているのか、わからない」。

そう言って入口の方に出て行くと、ほかの女中が彼を見て、そこにいる人々にむかって、「この人はナザレ人イエスと一緒だった」と言った。

そこで彼は再びそれを打ち消して、「そんな人は知らない」と誓って言った。

しばらくして、そこに立っていた人々が近寄ってきて、ペテロに言った、「確かにあなたも彼らの仲間だ、言葉づかいであなたのことがわかる」

彼は「その人のことは何も知らない」と言って、激しく誓いはじめた。

するとすぐ鶏が鳴いた。

ペテロは「鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた。』

予言は実現しました。

音楽については次回。

続く。

画像

 

『ペテロの否認』ヘンドリック・テルブルッヘン


Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA