甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その37 「マタイ受難曲」7曲目「大祭司とピラトの審問」その4

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、ローマ帝国から派遣された不幸な役人ピラトさん。

任期中は何事もなく終わることを期待していたのにもかかわらず、

めんどくさい案件を突きつけられました。

死刑にしてくれとユダヤのリーダーからイエス・キリスト様の尋問をした結果、

特にこれと言って罪を見出されません。

できれば釈放したいと思います。

しかし、ユダヤ人の宗教リーダーたちは人を雇って「イエスを十字架につけろ」と叫びます。

ところで、この当時、ローマ帝国はユダヤ人に気を遣って過越の祭りの時には囚人を一人釈放しておりました。

また、ちょうどいいタイミングで極悪人が捕まっておりました。

聖書には「強盗殺人」と記載されていますが、

実際は、今風に言いますと、テロ集団の首謀者ってところだと思います。

その人の名前は「バラバ」です。

民衆はバラバの釈放を要求します。

しかし、ピラトはイエス・キリスト様の釈放を提案します。

シュッツの音楽では

「バラバを」という歌詞に対してはちょっと長めの合唱

「イエスを死刑にしろ」という歌詞には短めの合唱を2回

特に2回目はかなり厳しいメロディーです。

困ったのはピラトさんです。

自分の良心と民衆の意志との板挟みです。

続く。

画像

イエスの代わりに恩赦を受けたバラバ

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:GiveUsBarabbas.png#/media/ファイル:GiveUsBarabbas.png


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