皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ヴュルツブルク司教館の階段室の天井画について少し詳しく。
まず、この天井画にはタイトルがついております。
「Die Verherrlichung ,des Hausherrn, des Fürstbischofs Durch die vier Kontinente」
直訳すると
「4大大陸を通じた家主であり司教であり王子の栄光」となりますが、
「太陽神アポロの保護下にある芸術の庇護者たる領主司教への礼讃」と題されます。
この天井の中央付近には、ギリシア神話の太陽の神アポロが描かれております。
ここで疑問が。
この建物は、一応、司教館です。
キリスト教の司教様がお住まいになるところです。
キリスト教にとって一番やってはいけないことが、
キリスト教の神様以外に神様がいてはいけないことです。
つまり、ギリシア神話のアポロンはいてはいけないことになっております。
にも関わらず、
重要な天井画のセンターにアポロがいるとはけしからんことです。
しかし、ここはアポロがしっくりくるといえばしっくりきます。
そこで、このアポロ問題は一旦棚上げして、
先に進みましょう。
この天井画って、一体、何を表しているのでしょう。
続く。