甘霧庵

ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場 その7 階段室の天井画。謎がたくさんあります。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、ヴュルツブルク司教館の階段室の天井画について少し詳しく。

まず、この天井画にはタイトルがついております。

「Die Verherrlichung ,des Hausherrn, des Fürstbischofs Durch die vier Kontinente」

直訳すると

「4大大陸を通じた家主であり司教であり王子の栄光」となりますが、

「太陽神アポロの保護下にある芸術の庇護者たる領主司教への礼讃」と題されます。 

この天井の中央付近には、ギリシア神話の太陽の神アポロが描かれております。

ここで疑問が。

この建物は、一応、司教館です。

キリスト教の司教様がお住まいになるところです。

キリスト教にとって一番やってはいけないことが、

キリスト教の神様以外に神様がいてはいけないことです。

つまり、ギリシア神話のアポロンはいてはいけないことになっております。

にも関わらず、

重要な天井画のセンターにアポロがいるとはけしからんことです。

しかし、ここはアポロがしっくりくるといえばしっくりきます。

そこで、このアポロ問題は一旦棚上げして、

先に進みましょう。

この天井画って、一体、何を表しているのでしょう。

続く。

 


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