皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ヴュルツブルク司教館の階段室の天井画はミケランジェロのサン・ピエトロ大寺院の天井画を遥かに凌ぐ大きいものでした。
そして、そのテーマは4大大陸です。
4大大陸とは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカを指します。
この時代、まだオーストラリアは東インド会社によって発見はされていたようですが、
特に貿易するものは無いと認識され、
ヨーロッパでは認知されておりませんでした。
その4大大陸を天井の各辺上に描いております。
つまり、天井の側面の部分が大地を表しており、
そして天井の中央に向かって天が広がっている構図をしております。
そして、その中央にいるのがギリシア神話のアポロンです。
アポロンは元々は芸術音楽文学の神であり羊飼いの神であり光の神でした。
しかし、アポロンの最も重要な仕事は毎日馬車に太陽を乗せて自分は御者になって太陽を動かすことでした。
そこから太陽を擬人化するときは必ずアポロンを使っておりました。
当然、キリスト教の聖書には太陽も月も光も全部、神様が創造したことになっておりますが、
このアポロンに関してはただの擬人化ですので、
そこに神的な要素は全く無いように思われます。
続く。
画像
Von Myriam Thyes – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=51452371