皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、イエス・キリスト様が十字架で発せられたお言葉で最も有名なのが
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」でしょう。
これはヘブライ語です。
新約聖書は当時の世界共通語であったギリシャ語で書かれておりますが、
旧約聖書はヘブライ語で書かれております。
ヘブライ語は今でもイスラエル国の公用語として話されておりますが、
旧約聖書のヘブライ語は古語で書かれております。
ま、当然でしょうね。
つまり、イエス・キリスト様は十字架上で旧約聖書の一節を発せられたことになります。
もう少し詳しく。
マタイによる福音書では午前9時に十字架が立てられます。
そして、正午に突然辺りが暗くなりました。
日食です。
それが3時間続きます。
皆既日食で完全に暗くなっている時間は理論上は7分30秒だそうですが、
実際観測されているのは6分39秒だそうです。
ですから、3時間真っ暗というのは奇跡です。
そして、午後3時に叫ばれました。
その場にいた人たちはどう思ったでしょうか。
私だったらビビりまくっていろんなものをちびっていると思います。
中には何か怖いことが起こるんじゃ無いかとその場からダッシュで逃げた方もいるでしょうし、
こんなのなんてことないと強がっていた方もいるでしょう。
続く。
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『ゴルゴファ(ゴルゴタの丘)の夕べ』(1869年作、ヴァシーリー・ヴェレシチャーギン)、ハリストス(キリスト)の埋葬準備の光景
Vasily Vereshchagin – first upload:art-catalog.rusecond upload: freechristimages.org, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4164154による