皆さんこんにちは。
甘霧編んでございます。
さて、ヴュルツブルク司教館の天井画をご紹介する前にもう一人ご紹介したい人物がおります。
それは、この建物の彫刻と左官を担当しましたアントニオ・ジュゼッペ・ボッシ (Antonio Giuseppe Bossi )さんです。
ボッシは1699年にイタリアのスイスに近いルガーノ湖畔のポルト・セレシオ出身です。
1726 年から 1730 年にかけて、
ボッシはアルゴイのベネディクト会オットボイレン修道院 (現在のベネディクト会オットボイレン修道院)
の左官職人として一気に認められました。
その各品をご覧ください。
あくまでも注目していただきたいのは柱周りの彫刻です。
いかがでしょうか。
まさに、ロココ様式の美しいカーブをふんだんに使った作品です。
そして、1735年ヴュルツブルク司教館の装飾・彫刻・左官屋として雇われます。
その後、彼は1763年2月10日に亡くなるまで、生涯ヴュルツブルク司教館を離れることなく教区内の教会や修道院などの彫刻を作り続けました。
先ほどの書きましたが、彼は同世代の家具職人で装飾彫刻家のフェルディナント・ハント (1703-1758) や、
ヨハン・ヴォルフガング・ファン・デル・アウヴェラ(1708–1756) と共に
1740 年頃に「ヴュルツブルク ロココ」の共同創設者とされています。
画像
アントニオ ボッシによる、オットーベウレンの旧帝国修道院のカイザーザールの前室にある 8 つの漆喰の人物の 1 人
Von Antonio Giuseppe Bossi (1699-1764); photographed by Hermetiker – Selbst fotografiert, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=44833195
オットボイレン修道院の内装
By Diego Delso, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93730689