甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その45 「マタイ受難曲」9曲目「十字架」その6

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、イエス・キリスト様がお亡くなりになる直前におっしゃったと言いますか雄叫びになったお言葉が

「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」です。

この謎のお言葉の意味はなんでしょう?

これを訳しますと

「わが神、わが神、なにゆえわたしを捨てられるのですか。」

なんとも絶望的なお言葉です。

あんなに神を信じなさいと言ってたのに。

しかし、1世紀のユダヤ人にはドキッとさせられました。

これは旧約聖書の詩篇22篇の冒頭部分です。

この詩は結構長いので、

要所だけご紹介します。

「1 わが神、わが神。

どうして、私をお見捨てになったのですか。

遠く離れて私をお救いにならないのですか。

私のうめきのことばにも。

6 しかし、私は虫けらです。

人間ではありません。

人のそしり、民のさげすみです。

7 私を見る者はみな、私をあざけります。

彼らは口をとがらせ、頭を振ります。

8 『主に身を任せよ。

彼が助け出したらよい。

彼に救い出させよ。

彼のお気に入りなのだから。』

18 彼らは私の着物を互いに分け合い、私の一つの着物を、くじ引きにします。

22 私は、御名を私の兄弟たちに語り告げ、会衆の中で、あなたを賛美しましょう。

30 子孫たちも主に仕え、主のことが、次の世代に語り告げられよう。

31 彼らは来て、主のなされた義を、生まれてくる民に告げ知らせよう。」

詳しくは次回。

画像

Marco Palmezzano – http://www.virtualuffizi.com/uffizi1/Uffizi_Pictures.asp?Contatore=173, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10331780による


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