皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、番外編がずいぶん長くなってしまいました。
と言いますのも
この記事を書くために知里幸恵さんのことを色々調べていくうちに
知里幸恵さんのファンになってしまいました。
日本に作家は数多くいますが、
知里幸恵さんほど美しい日本語を使われる作家はいないのではないでしょうか。
それがわかるのが、「手紙」と「日記」です。
この記事を書いている時点で「日記」はまだ読めておりませんので、
とりあえず「手紙」をご紹介します。
内容はタイトルそのままで、
知里さんが6歳で親と離れて母上様の姉上様と大御母堂様と一緒にお住まいになりますが、
彼女が13歳になった大正5年からお亡くなりになる大正11年までの間に
ご両親や金田一京助先生に宛てた手紙のうち現存しているものをまとめた本です。
初めは、若々しい文章ですが、
回を重ねるうちに文章が大人の文章に変わっていきます。
しかも、東京に下宿してからの手紙は当時の金田一先生の内情がよく分かる非常に興味深い作品です。
そして、最後の手紙は大正11年9月14日です。
お亡くなりになるのが9月18日ですので、
少なくなった体力を振り絞って手紙を書いたのでしょう。
この最後の手紙は結構泣けます。
ぜひどうぞ。
画像
不明 – Facebook – https://www.facebook.com/editorialduino/posts/1002358720168656/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4329591による