皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ヴュルツブルク司教館の2階に上がる階段室に入ると、
上のような天井画に出逢います。
これは当時のヨーロッパを表しています。
この当時、絵画はバロックロココ様式が大流行していましたし、
音楽でもバッハやヘンデルが大活躍していた時期です。
つまり、ヨーロッパ中が芸術で溢れかえっていました。
それを表現しています。
よく見ると絵筆を持った女神や大きな弦楽器を持った人物が描かれています。
絵筆を持った女神は地球を描いているようにも見えます。
そして、弦楽器奏者の下には大砲に乗った人がいます。
この人こそこの建物を設計した
ヨハン・バルタザール・ノイマンです。
なぜ大砲なのかはこちらを
そして、左端の方に場違いの二人の人物が描かれています。
ちょっと見にくいですが、
手前の赤色の服を着ているのがこの天井画を描いた
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロです。
そして、後ろに隠れている青っぽい服を着ているのが
この建物の彫刻をし、左官をしたアントニオ・ジュゼッペ・ボッシです。
この二人は当時のバロックロココの申し子の二人でしたが、
自分自身はバロックには相応しくないと思ったのかもしれません。
画像
Von Oktobersonne – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=50065324