皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、前回から引き続き知里幸恵さんの「手紙」をご紹介いたします。
まず、上の画像ですが、これは知里幸恵さんの自筆の手紙の一部です。
この手紙は書籍「手紙」の一番最初に乗っている手紙です。
内容は、父親の具合が良くなって安心したこと。
今年のイカ漁が順調であったときいて嬉しいこと。
そして、小学校の音楽会でオルガンの独奏をして自分なりに上手くいったこと。
が書かれております。
しかし、とても13歳の少女が書いたとは思えない立派な内容ですし、達筆でもあります。
私なんかは筆ペンを出されるとそれだけで震えてしまうのにです。
そして、書籍「手紙」の最後が大正11年9月14日です。
内容は、日々の出来事というよりは、何故か懺悔をしています。
この手紙を書く直前に高名な医者に診てもらい
心臓に大きな病気を抱えていること、
そして、その為に結婚は不可と言われたことがこたえたのでしょう。
上京するとき両親から反対されたにもかかわらず、それをふりきって上京したことへの懺悔でしょう。
そして、10月10日には登別に戻りそこで静かに暮らす。
とも書かれております。
そして、今やっている仕事をするために自分は生まれてきたと。
本当に泣けます。
ぜひ。