甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その47 「マタイ受難曲」8曲目「十字架」その8

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、旧約聖書の詩篇第22編はイエス・キリスト様の十字架とその直前に行われた拷問を予言したものでした。

この詩篇22編はユダヤ人の知識層にとってはよく知っている詩篇ではあります。

しかし、当時のイスラエルを支配していたローマ人にとっては全く知らない内容でした。

で、イエス・キリスト様を実際拷問したり、

唾を吐きつけたり、

イバラの冠を被せたり、

罵詈雑言を浴びせたり、

きている服を剥ぎ取ってクジで誰のものにするかの遊びをしたり、

そして、

十字架に実際に磔にしたのは

ローマ人でした。

つまり、実際行為をした人間は詩篇のことなど知らないわけです。

だから、ヤラセは一切できないわけです。

すごいですね。

予言が当たりました。

そして、詩篇22編のすごいところは、

イエス・キリスト様が十字架に磔になった後のことも予言しております。

詩篇22編の最後の部分は

「子々孫々、主に仕え、人々は主のことをきたるべき代まで語り伝え、
 主がなされたその救を後に生れる民にのべ伝えるでしょう。」

と締めくくられております。

つまり、イエス・キリスト様が十字架に磔られたことは

この後、子々孫々に至まで伝えられていくことになるんです。

さぁ、どうでしょうか。

続く。

画像

By Justus Lipsius – http://warburg.sas.ac.uk/pdf/cok229w.pdf, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7740555


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