甘霧庵

東京探訪 旧〇〇シリーズ 第33弾  番外編 知里 幸恵さん特集です。その11

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、知里幸恵さんの手紙は大正11年9月14日で終わっております。

その内容をご紹介致します。

「二十五日に帰る予定でしたが、

お医者さんがもう少しと仰ったので十月の十日に立つことに致しました。

めづらしくよほどやせましたので、

すっかり恢復してから帰ります。

でも此の頃は大方もとのとほりのふとっちょになりました。

まだあとざっと一月もあります。

坊ちゃんが大よろこびしてゐます。

私のカムイカラの本も直きに出来るようです。」

知里さんは写真を見る限り、

決して太っているとは思いませんが、

やはりそこは女の子ですかね。

ただ、痩せて嬉しいのか、

残念なのかはよくわからないですね。

坊ちゃんも大よろこびしている。

と書かれておりますが、

内心はどうなんでしょうか?

本当は予定通り実家に帰りたかったかもしれません。

それを、何とか納得しようと強がっているのかもしれません。

そして、金田一春彦先生のちょっと恥ずかしい過去が暴露されます。

「坊ちゃんは毒むしにさされて、チン/\の先がピセみたいになって医者へ行ったりして、二日休学。」

ピセとはアイヌ語です。

日本語では「ヒバマタ」です。

これは海藻の一種らしいです。

画像は上です。

どうなったんでしょうか?

続く

画像

jkirkhart35 – originally uploaded to Flickr as Fucus distichus (Rockweed), CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9107950による

 

 


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