甘霧庵

ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場 その14 アジア部分は面白いです。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、ヴュルツブルク司教館の階段室の天井画のアジア部分の続きです。

この天井画はイタリア人画家であるティエポロの作品で、

1750年から3年かけて作成しました。

つまり、18世紀の中盤のヨーロッパ人のアジア観がよくわかります。

その代表が次の画像です。

おそらく戦で負けた側が勝った方に対して土下座しております。

ヨーロッパ人にとってアジア人の敗北は土下座なんでしょう。

ただ、土下座している人のお尻の位置が高いような気がしますが、

こんな土下座されたら「ふざけてんのか」と叱られそうですが。。。

次に注目したいのが、

虎狩りをしているように見えます。

が、

虎の位置がちょっと手前すぎるように思います。

何かしらの獲物を狩って、

そのおこぼれを狙っているようにも見えます。

そして、この部分です。

裸で倒れている人がいます。

お腹から脇腹を見ると男性っぽく見えますが、

胸は女性とも取れます。

でも、筋肉隆々の男性とみましょうか。

で、この方の腕を見ると手枷をつけられています。

何かしら悪いことをして、

捕まって、

アジアに抑留されているところ、

あまりにキツくて伝染病にかかり、

亡くなってしまった。

と見ることができます。

その証拠にこの方の上に天使が飛んでいます。

続く。

画像

Von Myriam Thyes – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=51453124


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