皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ヴュルツブルク司教館の階段室の天井画のアジア部分の続きです。
この天井画はイタリア人画家であるティエポロの作品で、
1750年から3年かけて作成しました。
つまり、18世紀の中盤のヨーロッパ人のアジア観がよくわかります。
その代表が次の画像です。
おそらく戦で負けた側が勝った方に対して土下座しております。
ヨーロッパ人にとってアジア人の敗北は土下座なんでしょう。
ただ、土下座している人のお尻の位置が高いような気がしますが、
こんな土下座されたら「ふざけてんのか」と叱られそうですが。。。
次に注目したいのが、
虎狩りをしているように見えます。
が、
虎の位置がちょっと手前すぎるように思います。
何かしらの獲物を狩って、
そのおこぼれを狙っているようにも見えます。
そして、この部分です。
裸で倒れている人がいます。
お腹から脇腹を見ると男性っぽく見えますが、
胸は女性とも取れます。
でも、筋肉隆々の男性とみましょうか。
で、この方の腕を見ると手枷をつけられています。
何かしら悪いことをして、
捕まって、
アジアに抑留されているところ、
あまりにキツくて伝染病にかかり、
亡くなってしまった。
と見ることができます。
その証拠にこの方の上に天使が飛んでいます。
続く。
画像
Von Myriam Thyes – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=51453124