皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、知里幸恵さんの大正11年8月1日の手紙から衝撃的な内容の後半のご紹介です。
まずは原文
『ところが七月二十六日の朝、
私はお書斎に一人で寝て朝はいつも早く起きて一人で勉強するのが常ですから、
其の日も朝四時半頃本を読んでゐたら、
御門の方であはただしい足音がしたかと思ふと、
錠のかゝってゐる門をトントンと叩いて、
金田一さんと呼ぶのは女の声、
誰も起きてゐないので私がハーイと答へて飛出して門を開けると、
みいちゃんの姉さんの大きい方でした。』
みいちゃんというのが今回の主人公です。
この方は当時20歳でしたが、
結構若く見えたみたいです。
この方は金田一京助先生の奥さんの姪っ子です。
まずは、知里さんが知里さんが朝の4時半に起きて勉強しているのがびっくりです。
どの世界でも同じかもしてませんが、
その世界で成功する人は才能と努力が備わっているんですね。
続いて、
『息をはづませながら先生をよんでくれと仰るので御座敷へ飛んで行ったら、
先生も奥様も寝衣のまま飛出したので、
奥様のお尻へくっついて私も行ってきいたら、
その姉さん息がつまって物も云へないので、
奥様が水を上げるとやっと息づいて、』
引っ張ります。
続きは次回です。