甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その51 「マタイ受難曲」8曲目「十字架」その13

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、前回に引き続き旧約聖書の謎の男「エリヤ」のご紹介です。

ご紹介と言ってもエリヤさんについての詳しい文献があるわけでもなく、

ただ、旧約聖書の「列王記」に描かれていることをご紹介するだけです。

そして、彼のエピソードの中で最大のものがカルメル山での対決です。

相手はバアルの神官とアシュラの神官約1000人。

対決方法は、

キャンプファイヤーみたいに薪を組みます。

そして、その上に内臓を処理した牛を乗せます。

この状態で火は付けません。

そして、バアルとアシュラの神官にそれぞれの神に祈らせてこれに火をつけせるというものです。

そして、本当に火をつけたのが本当の神だというのです。

さてその結果やいかに。

では、実際の聖書の記述を

列王記上18章26節

『彼らは与えられた牛を取って整え、

朝から昼までバアルの名を呼んで「バアルよ、答えてください」と言った。

しかしなんの声もなく、

また答える者もなかったので、

彼らは自分たちの造った祭壇のまわりに踊った。』

祭壇というのが薪で組んだキャンプファイヤーのことです。

つまり、1000人くらいの神官が火の付いていないキャンプファイヤーの周りで踊っているんです。

これはこれで地獄絵図です。

続く。

画像

By Joe Freeman <wiki@joefreeman.net> – Own work, CC BY-SA 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1190150

 

 

 


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