皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、1年3ヶ月ぶりの「古都京都の文化財」のご紹介です。
今回は「東寺(とうじ)」です。
このお寺は不思議なお寺で、
名前が二つあります。
一つが「東寺」
そして、もう一つが「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」です。
実はこれらは単なる呼び名だとしたらよくある話です。
しかし、
このお寺は正式名称も二つあります。
「金光明四天王教王護国寺秘密伝法院(こんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじひみつでんぽういん)」と
「弥勒八幡山総持普賢院(みろくはちまんさんそうじふげんいん)」です。
ちなみに宗教法人の届出名は「教王護国寺」だそうです。
「東寺」の意味は平安京の南側にあった羅城門の東側にあったお寺だからです。
ちなみに西側には「西寺」もありましたが、室町時代中期に廃寺していたそうです。
次に「教王護国寺」の意味は「教王」とは王を教化するとの意味であり、
教王護国寺という名称には、
国家鎮護の密教寺院という意味合いが込められているそうです。
ちなみに「教化(きょうか・きょうけ)」とは「王様を仏教の教えに導く」という意味です。
この二つは使い分けしていたみたいです。
普段使いは「東寺」です。
そして、「教王護国寺」は余程のことがない限り使われなかったそうです。
ちなみにある文献によると1200年使われなかったようです。
続く