甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その52 「マタイ受難曲」8曲目「十字架」その14

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、シュッツの「マタイ受難曲」のご紹介なのに旧約聖書のご紹介をしてしまっておりますが、

ま、お付き合いください。

主人公はエリヤさんです。

エリヤさんは聖書の神様こそが本当の神様だと証明するために

当時、一番信者が多く、

王様自身も熱心な信者であったバアル教とアシュラ教の神官を集めて決闘を申し込みます。

決闘方法は大きなキャンプファイヤーを組んでその上に捌いた雄牛を置きます。

そして、自分の神様に火を降らすようにお願いする。

火を降らした方が本物の神様というわけです。

まずは先攻はチーム・バアル・アシュラ連合の1000人の神官です。

彼らは大声を出しながらバアルの神様とアシュラの神様にお祈りします。

しかし、何にも起こりません。

そこで、次第に激しくなってきて、

必死になって踊り始めます。

中には自分の体を傷つけたりするものも。

しかし、

何にも起こりません。

ここで、敵のエリヤさんからの許烈な一言です。

列王記第一

『昼になってエリヤは彼らをあざけって言った、

「彼は神だから、大声をあげて呼びなさい。

彼は考えにふけっているのか、

よそへ行ったのか、

旅に出たのか、

または眠っていて起されなければならないのか」。』

続く。


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