甘霧庵

古都京都の文化財 東寺 その7 奈良時代から平安初期にかけての典型的な建築様式です。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、東寺を南大門から入ってみましょう。

まず、出迎えてくれるのが金堂(ご本尊が祀られている建物)です。

この建物何かに似てませんか?

これです。

いかがです?

これは東大寺の大仏殿です。

この二つの建物は何階建でしょうか?

実は平屋建てです。

つまり下の屋根のようなのは裳階(もこし)と言われているのもで、

裳階があることで、見た目2階建のように見せることができます。

さらに、特に大きな建物は貫(ぬきを使い構造を強化しています。

下の写真の様な骨組みみたいなのが貫です。

これで巨大な屋根でもしっかり支えることができます。

このような貫を使った建築様式を建築様式を大仏様式と言い、

この金堂は伝統的な和様式と大仏様式を使った複合的な建築様式です。

これは奈良時代から平安にかけて建物が巨大になるにつれて

好んで用いられた建築様式です。

そして、この金堂にはご本尊の薬師如来坐像が鎮座されています。

まず台座は裳懸座(もかけざ)と言われているもので、

坐像の裳裾(お着物の裾とか帯とか)が台座にかかり、垂れ下がっている台座で古いタイプの台座です。

さらに、普通の薬師如来は左手に薬の壺を持っていますが、

 

この像にはそれがありません。

これも古い薬師如来の証拠です。

続く。

画像

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