甘霧庵

古都京都の文化財 東寺 その8 外側はシンプルに内側は豪華に、どこかで聞いたことがあります。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、金堂のすぐ隣には講堂があります。

東寺完成した当時は講堂はありませんでした。

しかし、空海さんが修行の場の必要性を感じ、

15年ほどかけて完成させましたが、

恐らく、空海さんは設計図や指示をしただけではないでしょうか。

空海さんと言えば諸国を漫遊して、

何かと遊説していたので、

ここにつきっきりではないと思います。

しかも、空海さんが入定されています。

ところで、この講堂は修行の中心の建物です。

ここに多くの若い僧が集まり、

真言密教をはじめとした仏教を学びながら、

共同で生活しておりました。

また、私の考えですが、

ここに集った若い僧は仏教だけでなく、

政治や経済などの社会学はもちろん

唐の言語、インドの言語などの言語学

土木学や建築学といった町造りに直結した様なこと

更に、地理学や天文学。

あるいは、物理学や生物学、数学まで勉強していたのではないでしょうか。

建築様式は純和式で、金堂に比べるとかなりシンプルな建物です。

しかし、中は21体の仏像で真言密教の教えである仏の世界観を具現化にした曼荼羅を立体的に表しています。

この曼荼羅の中で平安時代の若者は一生懸命勉強していたことでしょう。

続く。

画像

Saigen Jiro – 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=92744718による

 


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