甘霧庵

我が故郷 五条市 その83 ド緊張の渦が天にも届く。そのなかで一人ノホホンとする気持ちよさ。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、いよいよ彼女の合格発表を確認しにいきます。

私の家の最寄りのバス停から約30分ほどで高校に到着します。

バスに揺られている間、

あの黙ると死ぬとまで言われていた彼女が緊張で全く話しません。

あまりの気まずさで、

私の方が妙に話しかけたりなんかして。

しかし、返事は生。

高校に近づくにつれいよいよ緊張してきらしく、

すぐ隣に座っている私にまで緊張がビシビシ伝わってきました。

もう、先ほどから指をせかせか動かしたり、

ため息をついたり、

窓の外のどこか一点をじっと見つめて、

唾を飲み込み。

へんあな汗を拭きながら、

もう爆発しそうな感じでした。

ただ、ド緊張しているのは彼女だけではありません。

そのバスには合格発表の確認で乗っている高校生がドッサリ乗っておりました。

バスのなかは彼らの緊張が渦巻いておりました。

バス会社もやるもんで、

受験日同様、

合格発表当日も結構な臨時便を出していたようです。

高校に近づいてくると、

各地から集まった臨時便バスが渋滞をし始めます。

運転手さんも気を使って色々アナウンスをしていましたが、

緊張の渦は一層大きく天にも届かんばかりです。

そして、バスが到着しました。

続く。


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