甘霧庵

古都京都の文化財 東寺 その10 今のお姿は5代目です。それでも400年ほど建っています。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、東寺の五重塔は826年から空海によって建てられ始めました。

が、巨大な建築ですからかなり困難だったようで、

当時の朝廷に助けてくれるように嘆願しております。

ただ、残念なことに883年完成したので、

空海は完成した姿をご覧にはならなかったと思われます。

五重塔には空海が当時の唐から持ち帰った仏舎利を奉納しております。

仏舎利とはお釈迦様のご遺骨です。

今もその後遺骨があるのかどうかはわかりませんが、

とにかく仏舎利塔としてしっかりと機能しております。

高さは54.8メートルは木造塔としては日本一の高さだそうです。

簡単に歴史を振り返りますと。

1055年落雷により消失。

1186年文覚上人が後白河法皇、源頼朝の援助ににより再建。

1270年原因不明の出火で焼失。

その後荘園の寄進や後醍醐天皇、足利尊氏の庇護により五重塔1293年 再建。

1563年焼失。

豊臣秀吉の母大政所、木食上人が中心となって1594再建。

1635年4度目の火事で消失。

1644年徳川家光により平安時代の様式で再建。

ですから現在のお姿は江戸時代に建てられたもので、5代目です。

そして、最後の再建から400年ほど経っております。

 

 


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