皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、今回ご紹介するのは「二条城」です。
古都京都の文化遺産は17の建造物で構成されておりますが、
その中で唯一の「お城」です。
その二条城ですが、
実は現存している二条城は正式名称が「元離宮二条城」です。
これは、元々徳川家康が建立したものを
明治維新の時に徳川将軍家から接収され、
明治天皇が京都から東京に行幸されたのをきっかけに、
二条城は皇室の離宮へとなりました。
その後、1939年(昭和14年)二条離宮は京都市に恩賜され、
元離宮二条城と改称、
そして現在に至っております。
つまり、時系列的には
江戸幕府→皇室→京都府
の順番に所有権が移転しています。
さて、そんな二条城ですが、
現在の二条城の前に三つ二条城がありました。
- 室町幕府13代将軍・足利義輝(あしかが よしてる)の御所。
- 室町幕府15代将軍・足利義昭(あしかが よしあき)の御所として、織田信長によって作られた城。
- 織田信長が京の滞在中の宿所として二条晴良(にじょう はるよし/はれよし)からその邸宅・二条邸を譲り受けて整備したもの。
この三つをまとめて旧二条城と言われたりしております。
現在、旧二条城はありませんが、
石碑は建てられております。