甘霧庵

ハインリヒ・シュッツ その59 「マタイ受難曲」9曲目「埋葬」その1 

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、シュッツのマタイ受難曲は玄人好みの作品に思われます。

その理由として考えるに

この作品は演奏会用に作曲されたわけではないことと考えます。

つまり、マジのミサ用に作られたのです。

ですから観客を楽しませる要素はあまりないように思われます。

となると音楽としては大きな盛り上がりとか

クライマックス的なものは少なく

淡々と聖書の物語が進んでいく感じの音楽ではあります。

しかし、それでも所々美しい旋律や激しいメロディーなどが散りばめていて

聖書の物語を十分に音楽で伝えております。

そして、演奏が始まって約1時間

ついに大盛り上がりの場面が出て参ります。

それが、次の場面です。

『祭司長たちとファリサイ派の人々は、

ピラトのところに集まって、こう言った。

「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、

『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、

わたしたちは思い出しました。

ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。

そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。

そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」』

詳しい解説は次回です。

画像

ラファエロ・サンティ – aiwaz.net, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12076623による


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