皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、シュッツのマタイ受難曲は玄人好みの作品に思われます。
その理由として考えるに
この作品は演奏会用に作曲されたわけではないことと考えます。
つまり、マジのミサ用に作られたのです。
ですから観客を楽しませる要素はあまりないように思われます。
となると音楽としては大きな盛り上がりとか
クライマックス的なものは少なく
淡々と聖書の物語が進んでいく感じの音楽ではあります。
しかし、それでも所々美しい旋律や激しいメロディーなどが散りばめていて
聖書の物語を十分に音楽で伝えております。
そして、演奏が始まって約1時間
ついに大盛り上がりの場面が出て参ります。
それが、次の場面です。
『祭司長たちとファリサイ派の人々は、
ピラトのところに集まって、こう言った。
「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、
『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、
わたしたちは思い出しました。
ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。
そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。
そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」』
詳しい解説は次回です。
画像
ラファエロ・サンティ – aiwaz.net, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12076623による