甘霧庵

我が故郷 五条市 その89 何があっても日常に帰っていきます。それが人生かもしれません。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、見事、滑り止めの私立高校、

それも特進科に合格してしまった彼女。

合格発表の帰りのバスの中でようやく落ち着きを取り戻し、

笑顔も見られるようになりました。

合格発表の帰りのバスの中はそれはそれはカオスそのものです。

彼女のように奇跡的に合格した者。

また、順当に合格した者

順当に不合格だった者。

そして、健闘虚しくあと一歩で不合格だった者。

それぞれの表情がありました。

その中で、

順当に合格あるいは不合格だった者は一様に無表情で、

一緒に発表を見にきていた友人と普段と変わらぬ会話をしておりました。

たちが悪いのは彼女のような奇跡的に合格した者で、

彼女の他にも何人か載っておりましたが、

身体中のアドレナリンが出まくっているかのようにしゃべりまくり、

ある時は恍惚な表情になり。

まるで、危ない薬をやっているかのようでした。

そして、その対極にあるのが、

健闘虚しく不合格になった者です。

彼らはきっとこの私立高校を第一志望にしており、

何がなんでも合格するために懸命に受験勉強をしてきたはずです。

しかし、結果は不合格。

そんな彼らは魂が抜けたような表情で、

わかりやすく落胆しておりました。

そんな人たちが一つのバスに詰め込まれて日常に帰っていきます。

続く。

 


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