甘霧庵

ジャン=バティスト・リュリ その2 出会いとは奇なるものです。リュリの運命が動きます。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、1646年にリュリは運命的な出会いをします。

その人とはロジェ・ド・ロレーヌさんです。

ロジェさんは

貴族の末っ子というものは、

家督を継ぐことがないため、

騎士になり、従軍することが多かったようです。

彼もその例に漏れることなく騎士になり、

マルタ騎士団に所属します。

気の毒なのは彼はカンブレーの包囲中に亡くなりました。

若干29歳。

やはり、騎士というものは死と隣り合わせなんですね。

ロジェさんは父上様が50歳過ぎの時の子供で、亡くなったのが1640年ですから

やはり、かなり若くして亡くなっていますね。

彼は1644年彼はグラヴリーヌの包囲戦に従軍したあと、マルタ島に向かいます。

グラヴリーヌはフランスのオランダとの国境の街でスペインとフランスが領有権を争っていました。

ロジェさんはそこでの従軍を終えるとマルタ騎士団に入団するため一旦フィレンツェに立ち寄ります。

そこで、14歳のリュリと出会います。

そして、下男として雇います。

続く

画像

ロレーヌ王シャルル 1 世の息子、ロジェ・ド・ロレーヌ(1624-1653)の肖像

Par Balthasar Moncornet — Cette image provient de la bibliothèque numérique de la New York Public Library, sous l’identifiant 824959: digitalgallery.nypl.org → digitalcollections.nypl.org, Domaine public, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12877928


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