甘霧庵

我が故郷 五条市 その96 もうほとんど監禁です。夕方4時から夜9時までの拷問あり。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、無謀にも2ランク上の公立高校を受験することになった彼女。

たった10日間の間でしたが、

まさに朝から晩まで勉強漬けの毎日を送りました。

当然、私も巻き込まれます。

当時、私は中学2年生。

授業を受けなければなりません。

彼女は罠にかかる獲物を待ち伏せするが如く、

私の授業終わりを下駄箱で待ち伏せておりました。

そして、私を拉致。

彼女の実家が経営する喫茶店で数学の勉強会が始まります。

今考えると理解できないですが、

中学2年生の私が中学3年生の彼女に数学を教えることになりました。

彼女の実家の喫茶店は16時で一旦店を閉め、

19時にスナックとして開店します。

ですから、本来は19時に終わらなければならないのですが、

そこは彼女の母親がスナックのママです。

つまり、オーナーです。

何とでもなります。

彼女の母親はスナックの一角に私達のために勉強スペースを設け、

何と夜9時まで勉強をさせました。

その間、彼女の母親は晩御飯を出してくれ、

私たちはそれを頬張りながら、

勉強をしていました。

そして、夜9時になると彼女の母親が私を自宅まで送ってくれました。

その往復の数十分間、

一体誰が店番をしていたのでしょう。


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