皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ラパスの奥座敷ともいうべきユンガス地方のコロイコ村。
この村はコカの葉の名産地でもあります。
コカの葉は精製するとコカ◯ンになることから、
ラパスからコロイコへの道には関所的なものが設置されております。
この関所では手荷物のチェックとボディーチェックがあります。
私のバックに入っていたラッパのマークの整腸剤にくいついた検査官は
あろうことかその小瓶を隣にへたっていた屈強な警察犬に嗅がせてしまったのです。
嗅がされた警察犬にとってはたまったもんではありません。
あんな筋肉ムキムキの屈強な警察犬は一気に尻尾を丸めておかま犬になってしまいました。
それを見た周りの人間は不思議な光景に一瞬ときが泊まったようでした。
めんどくさいのは検査官です。
この小瓶に一層疑いを強めました。
「この東洋人が持っている丸薬は一体なんなのだ。」
「この警察犬を屈服させるとは。」
「これは黙って通すわけには行かない。」
「が、しかし、やばい薬ではなさそうだ。」
「やばい薬だと俺の犬は違う反応をする。」
「おそらく大丈夫だろう。」
「しかし、一応没収しておくか。」
「そこまでしなくてもいいか。」
というわけで、ラッパのマークの丸薬は無事帰ってきました。
続く。