甘霧庵

ジャン=バティスト・リュリ その11 アポロに扮した国王ルイ14世の登場です。そりゃたまげます。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、グランド・マドマゼルの失脚によりルイ14世フランス国王に雇われることになりました。

その際、オーディションというわけではありませんが、

1652年暮から翌年の頭あたりでリュリが演奏していたのが『王の夜のバレ』 (Ballet royal de la Nuit) です。

フロンドの乱が収束し、ルイ14世が絶対王として君臨することを宣言したかのようなバレだったそうです。

音楽自体は何人かの作曲家によって書かれており、

それを繋ぎ合わせたような感じではあります。

と言いますのも、

このバレフルで演奏すると14時間もかかるそうで、

当時は4夜に分けて演奏さらたみたいです。

で、リュリはこのバレに出演しておりました。

ルイ14世はこの時のリュリの踊りを見て大層気に入り採用したと言われております。

ちなみに、ルイ14世自身も非常に優秀なバレの踊り手で、

13歳で初舞台を踏み、

15歳で主役を務めました。

その時の演目も『王の夜のバレ』 でした。

内容はただひたすらルイ14世を讃える内容で、

最後は後光に光るルイ14世が登場して幕となります。

この時の演奏の後、ルイ14世は太陽王と呼ばれるようになったみたいです。

画像

アポロ(太陽)に扮したルイ14世

Not necessary, PD by age., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1248017による

 


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