甘霧庵

東京探訪 旧〇〇シリーズ 第61弾 悔しかったのでしょう。でも、暴力はいけません。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、松の大廊下で起こった刃傷事件。

浅野 長矩はその場に居合わせた梶川 頼照(かじかわ よりてる)さんに止められてしまいます。

もし、この方に止められていなかったら浅野 長矩は吉良 義央を殺めるところまでいっていたかも知れません。

しかし、残念ながらたまたま梶川 頼照さんが吉良 義央さんに用事があったようで、

梶川さんが吉良さんを呼び止めた瞬間に浅野さんが背後から切りつけたと「梶川日記」に記されております。

この日記に浅野さんが吉良さんを切りつけた時に『この間の遺恨を覚えているか』と発したとの記述があります。

さらに、事件が起きた直後

吉良さんは気を失ったようで、

すぐさま江戸城の医務室的なところに運ばれ適切な処置を受けたみたいです。

幸い傷は浅かったらしく一命を取り留めました。

一方、切りつけた浅野さんは、

駆けつけた方々によって大広間の方に連れて行かれてしまいました。

その際、『上野介には恨みがある。

殿中であること、

また今日は儀式であることに対して恐れ多いとは思ったが、

仕方なく刃傷に及んだ。

討ち果たさせてほしい』

と繰り返し叫んでいたようです。

よっぽど悔しかったのでしょう。

続く。

画像

Utagawa Kuniteru (歌川国輝) – Ukiyo-e.org https://ukiyo-e.org/image/ritsumei/arcUP1181, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=95628882による


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