甘霧庵

風に吹かれてアンデスへ #136 非力な私に活躍の機会を与えてくれたサー運転手に幸あれ。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、恐怖の泥沼にハマってしまったバス。

そこを脱出しようと必死のサー運転手。

しかし、恐怖の泥沼からの生還は困難を極め、

少しバックして勢いをつけて突っ込んではタイヤが空転し大量の泥跳ねを撒き散らかしては

再び少しバックして・・・・。

これの繰り返しで全く前には進まない。

しかも場所が良くなく雨季で自然にできた滝の裏側にある超ペアピンカーブ。

その上ガードレールなんてなものは無く泥道は谷側にバンク。

もし落ちたら確実にあの世行きです。

そんな所で泥沼から脱出。

しかし何度トライしても泥沼はそれを拒み続けました。

私は自分の非力を恥ながら、

心の奥底からサー運転手を応援しておりました。

すると突然バスのエンジンを切ったサー運転手は

我々のところにやってきて聞き取りにくいスペイン語で何かを話し始めました。

私には聞き取れませんでしたが、

唯一「cinco pesos」だけが聞き取れました。

そこにサイモン君がやってきて通訳をしてくれました。

「バスを押してくれたら5ペソくれるって」

私はサー運転手の手助けができるのなら

例え1セントも頂けなくてもサー運転手の力になりたいと一歩前に出ようとしたとき・・・。

続く

画像

5ペソ

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