皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、半泣きの彼女を乗せた車は予定の時刻よりも10分ほど早く受験会場に到着しました。
私と彼女の母親は必死になって彼女を励ましましたが、
彼女の半泣きはおさまることはありませんでした。
このまま、受験会場に行かせるとそれでなくとも少ない実力が全く発揮できそうにもありません。
私は足りない脳みそをフル回転して何か解決策を考えました。
そして閃きました。
「〇〇さんの新しい彼氏ってどんな人?」
今も昔も恋愛話が大好きな女子は一定数います。
さらに、あまり仲のよくない女子友達の彼氏の悪口の好きな女子も一定数います。
それにゴシップ好きな女子も一定数います。
そして上記3つの項目が同時に当てはまる女子も一定数います。
そして、この彼女も一定数に含まれます。
彼女のマインガントークのほとんどが恋愛話で、
彼女の嫌いな女子の彼氏に対する口撃はその語彙の豊富さも
その表現力の豊かさも
誰も及びません。
この緊張した場面で私は彼女の大好物の話題を振ってみました。
しかも〇〇さんは推薦入試で早々に高校を決め、
そしてこれまた推薦入試で早々に高校を決めた彼氏です。
場面は整いました。
今考えられる最強の話題です。
さぁ、彼女はどう出る。