皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、パリで劇団をスタートしたモリエール一座はいきなりヒットを飛ばします。
しかし、そこは新進の劇団です。
古株の劇団に徐々に客を取られていきます。
そして観客もまばらになっていきます。
劇団を主宰していたモリエールには2重の重圧がのしかかってきます。
まずは、それでなくても少ない劇団員が徐々に辞め始めます。
ギャラが少ないとか未払いがあったとしても演劇の情熱は持っているもんですが、
観客がまばらになってしまうと情熱も冷めるもんです。
そして、何より金欠です。
講演をするにも小道具を買ったり、
舞台装置を作ったりとお金はかかるもんです。
モリエールは若いながらも必死になって金策をします。
しかしその甲斐もなく借金が焦げ付くことを恐れた債権者から訴えられてしまった。
借金のために劇場は差し押さえに遭い、
盛名座は完全に活動停止に追い込まれた。
そして142リーヴルの返済不可能な借金のために、
モリエールが劇団の代表者としてついに投獄されてしまいました。
幸い父親が保釈金を出してくれたおかげで、
モリエールは幸いにも数日で出獄することができましたが、
団員として残ったのは彼を含めて5人だけで、
そこに新加入の2人を含めて総勢7人での再出発となりました。