皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、1661年、1662年この2年で発表されたモリエールの問題作をご紹介します。
1作目は「亭主学校」(L’École des maris )で1661年の6月初演です。
2作目が「女房学校」( L’école des femmes )で1662年12月初演です。
この二つの作品は非常によく似ております。
ざっくりとしたあらすじは
男が女性を自分の思う理想の女に育て上げようとする内容です。
特に「女房学校」では当時のフランスの結婚の習慣に対する疑問が描かれております。
当時のフランスでは女性に結婚の自由は事実上なく。
親が決めた相手と結婚するか修道女になるかの2択でした。
「女房学校」では修道院に入れたはずの娘が男と逢引きしてしまいます。
つまり、女性にも恋愛からの結婚を認めるべきだとするモリエールの考えが前面に出ているわけです。
もちろん、この作品は問題作になりましたが
それが逆に宣伝になりモリエールの作品のなかでも大ヒットした作品になりました。
そして、この大ヒットが既存の劇団の怒りを買ってしまいます。
もちろん、理不尽な怒りだと思います。
それが1963年から始まる「喜劇戦争」が勃発します。
続く
画像
1719年刊行版の「女房学校」表紙
T. de Marc. – Octave Uzanne, Le Livre, Paris, A. Quantin, 1880., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3482826による