甘霧庵

我が故郷 五条市 その134 一人の出現で一気に場の雰囲気が変わります。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、受験会場から出てきた彼女の友人は余裕の表情で受験を終えたようです。

これで彼女の友人の進路は決定しました。

この高校に入学です。

そんなに受験勉強で苦しんでいなかったような感じはしましたが

それでも常日頃からコツコツ積み上げてきた成果だったのでしょう。

しかし、彼女の友人も彼女に負けず劣らずおしゃべりです。

何をしゃべることがあるのだろうか?

と疑問を感じるほどよくしゃべります。

しばらくすると彼女の姿が見えてきました。

初めは光の関係でその表情が判りませんでしたが。

徐々にその表情を見ることができました。

彼女の友人とは対照的にどんよりした表情です。

そして第一声「ダメだった。」

今この場所には彼女と彼女の友人と彼女の母親の3人の女性がいますが

彼女が一番おしゃべりで明るい女性です。

あの母親よりもです。

そんな彼女が今までの人生の中で一番落ち込んでいます。

こうなるともうかける言葉が見つかりません。

彼女の周りには重い空気とジトっとしたオーラがまとわりつきました。

この空気を察知した彼女の友人は「私もう行くね」と言い残し戦線離脱です。

こんな羨ましいことはありません。

私と彼女と彼女の母親は重い足取りで車に向かいます。

つづく。


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