皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、1664年5月7日から13日にかけて、
ルイ14世がヴェルサイユ宮殿で初めて開催された伝説的な大規模祭典がありました。
名付けて「魔法の島の歓楽(Les Plaisirs de l’Île enchantée)」
この祭典は単なるパーティーではなく、
若き太陽王が自らの権力と趣味の良さを全ヨーロッパに見せつけるための、
綿密に計算された「国家的プロジェクト」でした。
一応表向きは母后アンヌ・ドートリッシュと王妃マリー・テレーズに捧げられましたが、
実際には当時の愛人ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールを喜ばせるためのものでした。
公式には1664年5月7日からの3日間が「メイン」とされ、日ごとに異なる豪華な演出が行われました。
第1日目:騎士のパレードと祝宴
ルイ14世率いる騎士たちが庭園を行進。
夜には「四季」をテーマにしたバレエが踊られ、豪華な食事が提供されました。
第2日目:コメディ=バレエ『エリード姫』の上演。
この劇の中で、愛を否定していた姫が恋に落ちる姿を見せることで、王の恋愛を肯定する雰囲気が作られました。
第3日目:アルチーナの宮殿の崩壊
ヴェルサイユの池(現在のアポロンの泉水付近)に作られた仮設の「魔女の宮殿」が巨大な花火とともに爆発・炎上し、
魔法が解けるというドラマチックな演出で幕を閉じました。
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ルドヴィーコ・アリオストは叙事詩『狂えるオルランド』の中で、女戦士マルフィーゼが騎士ピナベロを馬から突き落とす場面を描いている。
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Marphise by ウジェーヌ・ドラクロワ, 1852 (ウォルターズ美術館)
ウジェーヌ・ドラクロワ – ウォルターズ美術館: Home page Info about artwork, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18845349による