甘霧庵

ジャン=バティスト・リュリ その54 いよいよあの作品のご紹介です。傑作です。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、1669年にちょっとした事件が起こります。

その年、フランス王ルイ14世はトルコからの大使スレイマン・アガの訪問を受けました。

元来おもてなしが好きなルイ14世は精一杯のおもてなしをしましたが、

自分がいかに権威をもっており、

裕福であるかを見せつけるためにダイアモンドをちりばめた衣装を身にまとい大使の接見を受けました。

しかし、これに対しスレイマン・アガは「私の国の皇帝の馬が身につけている宝石の方が、フランス王のそれよりも立派だ」

と発言。

これにルイ14世が大激怒。

スレイマン・アガ一行を軟禁させたうえで、

リュリとモリエールを呼び出し、

「トルコ人を徹底的に馬鹿にするような、滑稽なバレエ劇を作れ」と命じました。

王からの命令には逆らえるはずもない二人は王の意図を汲んで作品に取り掛かります。

そして出来たのが、脚本・演出・主演モリエール、音楽リュリの「町人貴族」です。

この作品のあらすじはいたってシンプルで、

貴族になりたい成金親父の奮闘劇といったところでしょうか。

前半の見どころは親父が教養を付けようと家庭教師を雇いますが、

想像以上に無知で「自分が一生懸命しゃべっていたのは『散文』だったのか!」のセリフのところは大爆笑を取ったそうです。

画像

ジュルダン 「ついてきなさい、私の都会風の服装をみせてあげよう」(« Suivez-moi, que j’aille un peu montrer mon habit par la ville. »、第3幕第1場)

Edmond Geffroy – http://www.costumes.org/history/100pages/MOLIERE.HTM, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=349640による


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