皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、西本願寺の唐門には様々な彫刻が施されております。
その中でもおすすめなのが
麒麟(きりん)と鳳凰(ほうおう)です。
これらは門の正面や側面を飾る、鮮やかな伝説の生き物たちです。
麒麟はアフリカのンゴロンゴロ国立公園にいるキリンではなく、
ビールでおなじみのあの動物です。
麒麟は獣たちのリーダーで、
地面に生えている草を踏まず、
虫も殺さないという徹底した慈悲深さが特徴です。
そして、その姿は 鹿のような体に、牛の尾、馬の蹄を持っています。
鳳凰は鳥たちのリーダーで、
鳳(ほう)がオス、凰(おう)がメスを指します。
つがいだったんですね。
5つの鮮やかな色(五色)の羽を持ち、音楽を奏でるような声で鳴くとされます。
これらは「平和な世の中にしか現れない」とされる瑞獣(ずいじゅう)で、
残りの2つは「権威、変幻自在、雨乞い」の象徴である応龍(おうりゅう)と
「長寿、知恵、予知能力」の象徴である霊亀(れいき)だそうです。
秀吉の時代の華やかな桃山文化の象徴でもあり、
当時、長引いていた内戦を収束させて平和への想いも込められていたのかもしれません。
ちなみに、麒麟は正面の高い位置(虹梁の中備えなど)に彫られており、
鳳凰は豪華な錺金具(かざりかなぐ)などの意匠として取り入れられています。