甘霧庵

ジャン=バティスト・リュリ その60 いよいよフランス語によるフランスのオペラの開幕。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、ルイ14世のご帰還にあわせてモリエールさんはコメディ=バレ「病は気から」を製作し、

リュリさんは悲劇的オペラ「カドミュスとエルミオーヌ」を準備しておりました。

完成したのはモリエールさんの方が先でリュリさんの作品はおそらく曲自体も完成しておらず

これからできた順に稽古をしようかと言ったところでしょうか。

モリエールさんはいつルイ14世からお声がかかるのかとやきもきしておりましたが、

一向にお声がかかりません。

これには2つの理由があります。

1つはルイ14世がコメディ=バレに興味を失っていたからだといわれております。

それまでは自ら台本のアイデアを出したり

振り付けを考えたりとコメディ=バレの庇護者のような立場だったのが、

この頃から徐々に興味は別の分野に代わっていきました。

それからもう一つの理由は

これは私の推測ですが、

リュリが言葉巧みに行かせなかったのではないでしょうか。

1670年頃からリュリは次第にコメディ=バレの音楽に限界を感じており、

フランスでは新しいフランス語によるオペラの完成に全力を傾けておりました。

ただし、オペラの完成、成功はリュリの才能だけではどうしようもありません。

ルイ14世の後ろ盾が必要です。

続く。

画像

ライン川渡河作戦でのルイ14世。(1672年) ミューレン画

アダム・フランス・ファン・デル・ミューレン – http://www.sothebys.com/fr/auctions/ecatalogue/2017/tableaux-sculptures-dessins-anciens-xix-siecle-pf1709/lot.67.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59766860による

 

 


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